本学の食?健康学科の奥村 文彦准教授と富山大学 学術研究部薬学?和漢系 帯田 孝之准教授との共同研究が、5月23日に英科学誌「
Scientific Reports」に掲載されました。
本研究では、栄養素による免疫応答制御を解析する過程において、
納豆などに多く含まれるスペルミジンやスペルミン(※1)
がISG15修飾(※2)
を抑制することを見出しました。したがって、ウイルス感染時はスペルミジンやスペルミンを摂取しないほうが治癒を早める可能性が示唆されました。
(※1)スペルミジンやスペルミンなどは分子構造内に2つ以上のアミノ基を持つ炭化水素化合物で、ポリアミンの一種として知られています。ポリアミンは経口摂取による補給や腸内細菌による産生、さらに体内での生合成により供給されています。主な生理作用として免疫応答の制御、細胞増殖、オートファジーの誘導、抗がん作用、細胞老化の抑制などが知られています。
(※2)風邪をひいたときなどに産生されるISG15は、様々なタンパク質と結合して免疫応答、ガン化、タンパク質産生制御、タンパク質分解、オートファジーなど、様々な生理現象に関与しています。また、新万博体育_万博体育投注-【vip通道】&はISG15修飾を抑制することから、
ISG15修飾は新万博体育_万博体育投注-【vip通道】&の増殖を抑制している可能性があります。